立て続けに帯状疱疹を発症したケースを3例経験しました。
帯状疱疹の発症メカニズム
小児期〜成人期にかけてかけて水痘(水ぼうそう)に感染した後、三叉神経節や脊髄後根神経節の細胞に帯状疱疹ウイルスが潜伏感染します。その後様々な要因で免疫が低下した時に、帯状疱疹ウイルスが再活性化し、帯状疱疹を発症します。
症状は、片側の感覚神経に沿って痛みを伴う赤い発疹が出現する事と、治った後に神経痛の後遺症を残す事です。
立て続けに帯状疱疹を発症した症例
60代後半の男性です。
元々は片頭痛があって通院していた方です。市役所から推奨されて新型コロナウイルスワクチンを3回接種しました。その後、右顔面の発疹と痛みがあり皮膚科を受診、特徴的所見から右三叉神経領域の帯状疱疹と診断されました。
抗ウイルス薬で治療が開始されましたが、約1週間後に今度は左顔面にも同様の症状が出現、再び皮膚科で帯状疱疹と診断されています。
日本皮膚科学会のガイドライン1)によると、いったん発症するとブースター効果により免疫が強化されるため、頻繁に繰り返す事は通常ないとされています。
ましてや、この症例のように短期間で両側にまたがる帯状疱疹を発症する事は、極めて低い確率と思われます。
他にも、同様のケースを2例経験していますが、いずれも直近で新型コロナウイルスワクチンを複数回接種した経緯があります。
また、同ワクチン接種後に可逆性脳血管攣縮症候群を発症した症例もあります。
新型コロナウイルスワクチンの副作用
文献によると、新型コロナウイルスワクチンによる皮膚病変は少なからず発生しています。その中には、接種部位の発赤や腫脹、皮膚潰瘍、帯状疱疹などが含まれるとの報告です。2)
同ワクチンによる、帯状疱疹ウイルスの再活性化を示唆する報告もあります。3)
さらに、このワクチンにより生じる副作用として、アレルギーやアナフィラキシー、血栓症や血小板減少性紫斑病、心筋炎、顔面神経麻痺、ギラン・バレー症候群、てんかんなどが挙げられています。そして、これら副作用は分子生物学的にワクチンとの関連が推測されるとの報告もあります。4)
さらなる問題点
さらに、治療可能である帯状疱疹に対し、その深刻さを煽って帯状疱疹ワクチンを売ろうとする製薬会社の存在があります。5)
すでに製薬業界は、1. 薬は病人に売る → 2. 患者を造り上げて売る → 3. 健康な人にも売るというビジネススタイルになっています。
ワクチンビジネスは、利権以外の何者でもありませんね。
引用文献
- 1) 日本皮膚科学会|帯状疱疹診療ガイドライン2025
- 2) Gianluca Avallone, Pietro Quaglino, Francesco Cavallo, Gabriele Roccuzzo, Simone Ribero, Iris Zalaudek, Claudio Conforti, MDSARS-CoV-2 vaccine-related cutaneous manifestations: a systematic review. Int J Dermatol. 2022 Feb 9:10.1111/ijd.16063.
- 3) Hardik D Desai, Kamal Sharma, Anchal Shah, Jaimini Patoliya, Anant Patil, Zahra Hooshanginezhad, Stephan Grabbe, Mohamad Goldust. Can SARS‐CoV‐2 vaccine increase the risk of reactivation of Varicella zoster? A systematic review. J Cosmet Dermatol. 2021 Oct 31;20(11):3350–3361.
- 4) Malamatenia Lamprinou, Athanasios Sachinidis, Eleni Stamoula, Theofanis Vavilis, Georgios Papazisis. COVID-19 vaccines adverse events: potential molecular mechanisms. Immunol Res. 2023 Jan 6;71(3):356–372.
- 5) 帯状疱疹.jp | 帯状疱疹の症状・後遺症・原因・予防について
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